さて、チェンナイに来てみたものの何の情報もない。別に見たい物があるわけじゃなく、たまたま一番安い航空券がチェンナイだったってだけで着てしまった。インドの旅は一応「深夜特急」のルートを辿ろうと思っている。なら次はコルカタだ。お金も下ろせたし、まずはコルカタへの列車のチケットを買いに駅まで行ってみる。
チェンナイの町の中心には駅がいくつもある。コルカタへの列車はチェンナイ中央駅がら出ているので中央駅へ向った。
途中に朝食でもと思い食堂を探して歩くが見当たらない。インドってこんなに飲食店が少ないの? 道路にはクルマで溢れ、オートリクシャが傍若無人に走っている。いたるところで工事もしており町中は埃っぽかった。ゴミがいたるところに落ちている。しかし、牛は歩いていなかった。チェンナイは大都会である。さすがに牛はいないか。
ダラダラ歩いて駅の手前で道は狭い路地へと変わる。そこには小さな店と露店が並んでいた。ちゃんと携帯電話も売られている。露店に飯屋もあったが不衛生でとても食べる気にはなれなかった。うぅ~ん、インドはこんな感じか? 食事には困りそうだ。
中央駅の手前のサバーバン駅まで着ました。チケット売り場には人が並んでいた。しかし、そこはサバーバン駅のチケット売場で中央駅の売場ではないようだ。通り過ぎて中央駅の中に入る。入口にはX線検査らしきゲートがあって中国の駅を思い起こされた。しかし、持ち物検査などはなく簡単に中に入れる。駅内の写真はNGと聞いていたが、これもOKみたいだ。なんだか緩い感じです。
さて、チケット売場です。中央駅の中をグルグル回りそれらしきものを探すが見つからない。案内所でチケット売場の場所を尋ねると駅の外にあるらしい。「奥のゲートから出て、右だ!」と言うだけで案内はしてくれなかった。その通り進むとサバーバン駅のチケット売場に来てしまう。チケット売場の窓口の上には行き先らしき駅名が書かれてあった。どうも近距離の駅のようで長距離列車のチケットは買えそうにない。
再び案内所に戻り尋ねる。答えは同じだった。「奥を出て右!」と言うだけ。分からなかったから戻ってきたのだろ! 案内ぐらいしてくれよ。
駅内にいた駅員にも聞く「駅の入口を出た所だ」案内所と言ってる事が違うんだけど・・・、駅のゲートにいた警備員にも聞く「僕、英語、分からない。」、通りすがりのインド人にも聞く「・・・」英語が通じない。何度も駅を出たり入ったりして、1時間以上もウロチョロした。人に聞いたも分からんし、どうしたものか?
チェンナイ中央駅の正面入口
そうこうしていると「どうしました?」とインドの青年が声を掛けてくれた。英語だーー。「チケット売場を探しているけど見つからなくて・・・」と言うと「わかり図らいから、案内するよ」と案内してくれた。神だ! なかなかイケメンの好青年でした。
案内されたのはサバーバン駅のチケット売場の2階だった。外国人専用のチケット売場があるとの事。ここで初めて、インドでは外国人向けに専用の売場がある事を知りました。案内してくれた青年から何やら申請書みたいな紙をもらう。「これに記入して!」と、渡された紙には行き先や列車番号、座席クラス、パスポート番号などなど書き込まなければならなかった。面倒くさ! あの中国でさえ、すぐ買えたのに!
チェンナイのチケット売場は個室だった。中に入ると小太りで無愛想なインド人が机にドカッと座っていた。申請書の書き方が分からなかったのでとりあえず机の前に座った。すると「ここに列車番号を書け!」と言ってきた。いやいや、列車番号なんて分からないんだけど・・・
「いつ、どこに行きたいんだ!」「28日にコルカタです」、「じゃあ、列車番号は12840だ。ここに書け! 行き先はハウラー駅だ。ここに書け!」、なんなんだこの高圧的な態度は。ハウラー駅のスペルが分からないのだけど・・・「H・O・W・R・A・Hだ!」、座席クラスは・・・「寝台だろ、2Aだ!」言われるままに申請書を書き終える。
そして、データがパソコンに打ち込まれチケットが印刷されて出てきた。「ほれ、チケットだ! 2,535ルピー(約5,100円)だ!」みたいな感じでした。値段、高っ! インドではシート席の自由席の値段はメチャクチャ安いが、グレードを上げるとビックリするほど高くなる。きっと、こういうのを格差社会と言うのだな。インドでは金さえ出せば快適に旅が出来ます。
ようやくコルカタ行きのチケットが買えた。だが、チケットを見てみるが列車の発車時間が分からなかった。「この列車の発車時間は何時なの?」と聞くと僕の手からチケットをサッとかすめ取って、下の方に小さく書かれてあった発車時刻と到着時刻のところにボールペンでチャチャとし線を引いて返してきた。感じワル。発車時間は夜の11時40分、到着時刻は翌翌朝の4時10分です。なんと28時間の列車の旅です。
さて無事にチケットが買えたところで次は食事である。駅に来る途中で、ラッシーと言う「飲むヨーグルト」みたいな物を飲んだが、昨日、飛行機の機内食を食べてからまだ何も食べていなかった。腹いっぱいに詰め込んでいたので昼までなんとかもったが、そろそろ腹も減ってきた。露店の飯はあんな感じだし、なかなか安そうなレストランも見つからない。
ちょっと高そうなレストランに入ってみる。イギリス植民地時代の名残だろうか? インドのレストランはちゃんとテーブルセットがされていて、見た感じ値段が高そうなのだ。
メニューを指差して注文したらこんなのが出てきた。カレー味のリゾットみたいな? 食い方が分からん。そのままスプーンですくって食っていたら、後でチャパティが出てきた(笑)。インドの主食はナンだと思っていたけどチャパティの方が一般的です。
夕食はこれ。固めのクレープみたいなモノを3種類のカレーにつけて食べる。左の白いのはヨーグルトみたいなモノ。インドでは必ずと言っていいように付いて着ました。量が多く腹いっぱいになります。
インドには本当にカレーしかないようだ。カレーは好きだが、毎日は・・・ 案の定、次の日から尻がヒリヒリ痛くなりました。この先のインドの旅が思いやられます。
世界一周 110日目【6/25】(インド・チェンナイ)
ラッシー 20ルピー
列車チケット(コルカタ) 2,535ルピー
昼食 110ルピー
夕食 149ルピー
Vasantha Lodge(4泊分) 1,650ルピー
その他 115ルピー
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合計4,579ルピー(≒9,200円)