14日目はホテル土佐路たかすからスタート。第32番札所竹林寺(ちくりんじ)から桂浜公園を通って第33番札所雪蹊寺(せっけいじ)までを納めます。
昨日買ったパンを口に突っ込み朝7時、ホテルを出発。どんより曇り空です。四国地方は昨日梅雨入りしました。雨が降ってないだけマシか!むしろ曇っていた方が歩きやすい。五台山を登り牧野植物園内を通って竹林寺へ。普通に通っていいのだろうか?花が咲き乱れる園内を抜けて、午前8時頃に竹林寺に到着。
「夜はライトアップされるのかな?」遠くからも見える赤い五重塔が美しい。竹林寺を納めて次は第32番札所禅師峰寺(ぜんじぶじ)。下田川沿いの道をしばらく歩く。五台山の急な下り坂を降りたら、後は平坦な道です。振り返ると竹林寺の五重塔が小さく見えます。
高知市街から離れて禅師峰寺へ。ここからは高知の港が見渡せます。遠くには桂浜が見えるはずなのですが?あいにくの曇り空。見ること叶わず・・・。禅師峰寺を納めました。
次の札所雪蹊寺へ行く前に、桂浜へ坂本龍馬像を見に行きます。普通にフェリーに乗って浦戸湾を渡るコースを選ぶと桂浜にはいけません。浦戸大橋を渡る桂浜公園コースへ。でも、あとでおもい知った。お遍路姿でしかも荷物を背負っての観光は無謀だって事を。先に雪蹊寺を打って宿に荷物を置いて行けば良かった。
県道14号線を通り桂浜へ。高知新港の横を通ってちょうど昼時、昼食を予定していたドライブインかつを船に到着した。ここは、かつおのタタキか?・・・いや、ミンチカツ定食で腹ごしらえ。今晩、旅館で出てくるよ。絶対!「歩き遍路かい?兄ちゃんエライねぇ。何処から来たの?」と声を掛けられた。またエライって言われたよ~。「失業中でして・・・。」と返す。桂浜までもう少し。
次は浦戸大橋。ここは歩道が「なんでー!」て言うほど狭い。おまけに金網が張りめぐらされてセッカクの景色が・・・。浦戸大橋を渡ると桂浜です。
午後1時、桂浜公園に到着。何かイベントでもやっているのか?平日と言うのに観光客が多かった。「坂本龍馬はどこだー!」公園内を探索。奇抜は形をした坂本龍馬記念館を通り ・・・ バス乗り場、横にはお土産屋に売店。龍馬はどこに居るんだ?!「おっ!お遍路さんや。どっから来たと?」と九州の方から声を掛けられた。カメラ小僧ならぬカメラ老人?(失礼)50~60代後半でカメラ片手の10人ぐらいの九州から団体さんだ。「佐賀からです。」「おお。佐賀からか。うちにも佐賀からひとり来とるよ~。」と、佐賀の人を紹介してくれた。「歩いて回っとるとぉ?大変だね!かんばって!」と励まされ、「写真いいかな?」と写真も取られた。とにかくお遍路姿は目立ちすぎる。売店の横から桂浜海岸へ。人が多い。高知名物アイスクリンを売っている。そして、ようやく龍馬に会えた。
坂本龍馬が太平洋を見つめている。「逆光だ!綺麗に写らないな?」観光客のあちらこちらから「逆光だぁ~」と嘆く声が聞こえてきた。天気はよくなり晴天、完全に逆光でした。とりあえず写真におさめ、懐かしい味のするアイスクリンを食べながらベンチで休憩。人ゴミに疲れた。この時、初めて先に宿に行くべきだったと失敗に気づいた。まだ午後1時半、時間はタップリあるのだが・・・リックが重い。これ以上、探索する意欲をなくし、お遍路に戻る事にしました。雪蹊寺へ!
県道14号線から離れ狭い裏道(?)へ。本当にこの道でいいの?道しるべも少なく迷いこそしませんでしたが不安な道中でした。午後3時前。早くも今日の宿、雪蹊寺の門前にある高知屋に到着。店前ではアイスクリンを売ってます。「予約してた者ですけど・・・。早いですけど入れますか?」「はい、どうぞこちらへ。」と、アイスクリンを売っていた若いおねえさんが部屋に案内してくれました。荷物を置いて目の前の雪蹊寺へ。
午後3時30分、雪蹊寺を納めました。早いよ、時間がアマリ過ぎです。天気にも恵まれたのに・・・。失敗でした。
雪蹊寺の門前の高知屋は評判のいい旅館です。僕のほかにもう一人、70代女性のお遍路さんが泊まっていらっしゃいました。区切りの歩き遍路だそうです。お元気ですね。夕方6時に夕食。そしてヤッパリ出たよ。かつおのタタキ!しかも、どんぶりに! どんぶり入りのかつおのタタキは、この旅館の名物でメチャクチャ美味しかった。ぜひご賞味あれ。
今日は、朝こそ曇っていましたが天気は回復。観光日和だったのですが・・・。お遍路中の観光はヤッパ難しいと言うことで本日終了です。
*このブログは四国遍路の回想記です。記憶違いで若干事実と違っている場合があります。