みちしるべ2

元トヨタ期間工の世界一周旅行記、他

旅行記/歩きで四国遍路/愛媛編

35日目 第65番札所三角寺(さんかくじ)、民宿岡田

35日目は松屋旅館からスタート。第65番札所三角寺(さんかくじ)を納めます。これで伊予の国愛媛県を終えて香川県に入ります。

松屋旅館 石床大師堂

朝はどんより曇り空。しかし、旅館を出てすぐに雨が降り出した。慌ててポンチョをかぶる。旅館で再会したお遍路Dさんは少し先に出発していた。今日は国道11号線に沿って走る遍路道を歩きます。三角寺まで国道は横断はすれど歩く事はない。「ここのファミリーマートを抜けると店らしい店はないよ。」と旅館の女将さん。午前9時頃にそのファミリーマートに到着。お昼のおにぎりを2個買って歩きます。この先、サークルKが一軒ありました。10時頃、戸川公園の休憩所まで来ました。ここにDさんが靴と靴下を脱いで休憩していた。「雨、強くなったね。旅館を出た時は降ってなかったのに・・・」とDさん。靴の中までグショグショだ。靴を脱ぎ、しばらく休憩。ここから三角寺までは3km弱の登りが続きます。先にDさんが動き出す。靴下を履く足はテーピングで痛々しい。

「君は足は大丈夫なの?」
「僕は足摺でマメを潰してしまったんで・・・もうマメできないんです。」
「慣れたんだね。」
足摺岬が痛みのピークだった。足摺の三日間は雨。雨に濡れると足の裏の皮が柔らかくなり、マメができやすくなる。Dさんは今がピークみたいだ。

靴を履き終わると「お先に。」と、Dさんが先に歩き出した。雨は小降りになっている。靴を脱ぐと動きたくなくなり・・・ 結局15分ぐらい休憩してしまった。

三角寺山門 三角寺本堂 三角寺大師堂三角寺弁財天

途中、先に出たDさんを追い抜く。1時間ぐらい登ると三角寺に到着した。雨が止む。雨が止むと同時に霧がたちこめて幻想的な風景に。深い霧の中での参拝となりました。参拝が終わった頃にDさんが到着。「すごい霧だね。」本当に辺りは真っ白です。休憩所の椅子に座り、コンビニのおにぎりで昼食を取ります。次の札所の雲辺寺(うんぺんじ)は徳島県にあります。今夜の宿も徳島県。雲辺寺登り口近くの民宿岡田を予約しました。20分ぐらい休憩して次に目指すは中間地点の椿堂。Dさんは少し前に出ていました。三角寺の山門を出ると、椿堂への道しるべが元来た道を指していた。道しるべ通りに少し戻った所でナビと地図で確認する。どうもクルマ用の道しるべだったらしい。30分ほど時間をロスしてしまった。三角寺からダラダラと下り坂を下り、椿堂へ向います。

椿堂 椿堂2

午後2時頃に椿堂前に到着。そこでDさんが休憩していた。雨が上がってからは強い日差しのカンカン照り。水筒の水も切れて喉はカラカラです。

「遅かったね。」
「三角寺を出て逆を行っちゃって・・・30分ぐらいロスしちゃいました。」
「途中の休憩所に寄った?冷蔵庫に冷たいお茶があったよ。おいしかった。」
確かに立派は休憩所があった。冷たいお茶があったとは・・・寄ればよかった。椿堂からは国道192号線、ダラダラと緩やかな登り坂を歩きます。また、Dさんから先に歩き出す。


へんろ小屋宿の張り紙2 へんろ小屋宿の張り紙 境目トンネル 境目トンネルを抜け徳島県へ

午後3時。へんろ小屋、しんきん庵・法皇でまたDさんに追いついた。ここでも靴下まで脱いで休憩している。「かなりゆっくりしているなぁ」このペースだと午後4時頃には民宿に着く。ここはゆっくりしよう。靴を脱いで休憩することにした。ここには2件の宿の張り紙が張られてました。同行二人の地図には載っていない宿です。しばらくしてDさんが歩き出す。さあ、ここまで来れば民宿までもう少し。先に出発したDさんを追って歩き出します。境目トンネルを抜けるとそこは徳島県。菩提の道場、愛媛県ともサヨナラです。

午後4時頃、民宿岡田に到着。Dさんはまだ着いていなかった。「おかしいな、いつ追い越したのだろう?」20分ほど遅れてDさんが到着した。トンネル出た所で具合が悪くなり座って休憩していたとの事。反対車線側だったので気付かなかった。とにかく今日は暑い。熱中症寸前だったのだろう。

民宿岡田夕食

午後6時より夕食です。Dさんからビールのお接待をいただき、久しぶりに楽しく食事ができました。ここんところ素泊まりが多かったもんで、一人でコンビニ弁当ばっかりだったもんねぇ~。ここの食堂の壁には、今までに泊まった方の写真が沢山貼ってありました。この辺は宿が少なくココで一泊される方が多いようだ。「以前は椿堂も宿坊をされていたんだけど・・・。」と民宿のご主人が話してくれた。何でもお遍路さんのマナーが悪く、宿坊を閉められたらしい。椿堂の若住職が「宿泊していたお遍路さんが一人いなくなり、探していると深夜2時頃、酔っ払ってタクシーで帰ってきた。・・・ どう思う?」と嘆いておられたそうだ。そういえば、仙遊寺のご住職も「宿坊は参拝者を泊める為のものであって、旅行者の宿泊施設ではない。」って言ってたなぁ。最近、宿坊をやめるお寺が多いのは宿泊者のマナーが悪くなったせいだろうか?


民宿岡田からもらった地図2 民宿岡田からもらった地図

ご主人より雲辺寺までの地図と雲辺寺から観音寺までの地図をいただく。結構細かく書かれている。「雲辺寺は登り口からの1kmがキツイんだよ!それ以降はそうでもない。」とDさん。さすが遍路2週目だ。いろいろとアドバイスをいただき食事を終えた。

今日は午前中は雨。午後からカンカン照りでドーッと疲れました。明日はいよいよ第66番札所雲辺寺です。そして涅槃の道場、香川県に突入します。



*このブログは四国遍路の回想記です。記憶違いで若干事実と違っている場合があります。

34日目 第64番札所前神寺(まえがみじ)、松屋旅館

34日目はビジネス旅館小松からスタート。第64番札所前神寺(まえがみじ)を納めます。朝方は曇っていたが昼からは天気が回復。暑い一日となりました。

ビジネス旅館小松 伊予小松駅前通り 石鎚神社

連泊したビジネス旅館小松を出て、国道11号線を歩き、昨日納めた吉祥寺へ。昨日は雨の中の参拝でした。今日はまだ雨は降っていない。「今日、来ればよかった。」と、思いつつ吉祥寺前を通って前神寺へと向う。石鎚神社の前を通って1時間ほどで前神寺に到着。

前神寺本堂 前神寺大師堂 前神寺御滝不動尊 前神寺十三仏

駐車場横から入って広い境内の奥に本堂がある。本堂の前には広い広場があり、ゆったりとした美しい境内です。ここにある御滝不動尊の仏像は一円玉を投げてくっつけば、ご利益があるという。早速、挑戦したがくっつかない。一円玉がなくなってしまった。コツは一円玉の表面を濡らして投げる。かなり難しです。しかし、数枚くっついていた。

加茂川橋のだんじり 一草庵一草庵の天丼そば定食 国道11号線沿い傾いた喫茶店

前神寺を納め、次の札所三角寺までは45km。国道11号線をひたすら歩きます。天気も回復し暑くなりました。午後1時、国道沿いの一草庵で昼食。天丼そば定食をいただきました。かなりのボリュームです。ここで今夜の宿、別格12番札所の延命寺近くの松屋旅館を予約する。缶コーヒーのお接待とお水をいただき再び国道11号線を歩きます。しばらく歩くと傾いた喫茶店が目に入ってきた。店の中も傾いているのだろうか?気になります。

延命寺 いざり松の残骸 小林一茶宿泊島屋跡

午後3時半、延命寺に到着。近くには、小林一茶の宿泊した島屋跡の碑がある。旅館まではもう少し。今日も早く着きそうだ。

松屋旅館

午後4時には松屋旅館に着いてしまった。旅館に着くとご主人が出てきて「お風呂の準備ができているので入ってください。」と、風呂をすすめてきた。まだ午後4時。素泊まりなので夕食を買出しに行かなければならない。「外に買い物に出るから・・・」と断ったら「風呂に入って汗を落として行けばいい。」って、それでは風呂上がりにまた汗かくだろ!「風呂は食事が済んでから・・・」と断る。とりあえず部屋に入り荷物を置いてくつろいでいると、今度は女将さんがお茶を持ってやって来た。「お風呂、入ってください。」と女将さんも何故か風呂を推してきた。感じ悪!!たまらず夕食を買いに外に出る。近くのスーパーで夕食と朝のパンを買って旅館に戻った。夕食を食べ終わり風呂に入る。風呂から上がり部屋でくつろいでいると、聞いた事のある声が聞こえてきた。仙遊寺の宿坊で一緒になったお遍路Dさんだ。またここで一緒になりました。

明日はいよいよ伊予の国最後の札所、第65番三角寺を納めます。



*このブログは四国遍路の回想記です。記憶違いで若干事実と違っている場合があります。

33日目 第60番札所横峰寺(よこみねじ)~第63番札所吉祥寺(きっしょうじ)、ビジネス旅館小松

33日目はビジネス旅館小松に荷物を置かせていただき、第60番札所横峰寺(よこみねじ)から第62番札所宝寿寺(ほうじゅじ)まで納める予定ですが、旅館の女将さんからは「時間が余るよ」と言われたが果たして・・・。

天気は曇り空。天気予報は雨でいつ降り出してもおかしくない。雨は心配だが砕石所を通るルートを選択し歩き出す。


横峰寺遍路道1 横峰寺遍路道2 横峰寺遍路道3

砕石所まではダンプも通るしっかりとした道が続く。砕石所を過ぎてからも道は狭くなるが、整備されたきれいな道だ。ランニングする人ともすれ違った。「ここの遍路道は結構ラクだぞ!何で同行二人の地図には載っていないんだ!?」ちゃんと遍路道の道しるべも見ることができる。1時間半ほどで地図に載っている遍路道と合流した。合流地点にはベンチが2つ置いてある。そこに一人のお遍路さんが休憩中だった。お遍路Dさんだ!ここで再会。同じルートを通ってたんだ。

「あれ、かなり速いね。大頭から登ってきたの?」
「いえ、昨日は駅前のビジネス旅館小松に泊まりまして・・・ 砕石場前を通って来た。」
「僕と同じだね。昨日は民宿鈴に泊まってたよ。弁当、持たせてくれなかった?」
「いえ、持たせてくれなかった。」
「この先食べる所ないよ。」
そりゃそうだ。ここから峠道が続く。Dさんが先に出発。僕は5分ほど遅れて出発する。どんどん道は狭くなり険しくなってくる。狭い道のすぐ横は崖、落ちたら死ぬな!代わりに景色は絶景だ。Dさんに追いつく。さすがにきつそうだ。「それじゃあ、お先に。頑張ってください。」励まし合って頂上、横峰寺を目指す。

横峰寺山門 横峰寺本堂 横峰寺大師堂横峰寺境内

午前10時30分、旅館から2時間半で横峰寺に到着。喉はカラカラ。ここに有る自販機は最近はあまり見かけないボッタクリ自販機。ジュースが一本150円とバブリーな値段です。おまけに500mlのペットボトルがありません。とりあえず参拝を済ませる。納経所でご朱印をもらって、その横の休憩所で休憩。そこにも自販機があったが、こちらは全部売り切れ!ちゃんと補充してくれよ。「手水場の水飲めるらしいよ。」とDさんが休憩所にやって来た。「旅館の女将さんからもらったおにぎり大きくてさあ。一個食べてくれない?」とおにぎりを差し出された。たしかにデカイおにぎりだ。バナナとおにぎり貰い腹ごしらえをして、次の第61番札所香園寺(こうおんじ)へと歩き出す。

雲海 雲海2 霧の遍路道 霧の遍路道2

ちょうど横峰寺を出たあたりで小雨が降り出した。辺りには霧が出始める。来るとき見た景色とは違った景色が広がる。これが雲海というものなのか?山が島のように雲に浮かんで見える。雨は強くなることはなく峠道を抜けた。緩やかな下り坂を下り奥の院白滝へ。

奥の院白滝2 奥の院白滝 奥の院白滝3

ここは階段で少し下った所にあります。霧の出ていて神秘的。なかなかの迫力で近くには脱衣所がありました。滝修行をする人もいるのでしょうか?ここで雨が強くなってきた。滝修行ではなく雨修行だ。雨具のポンチョをかぶって香園寺へ。

香園寺大聖堂 香園寺大聖堂入り口香園寺大聖堂内

高鴨神社を通り香園寺に到着。土曜日で多くの参拝者でごった返していました。ここは近代的な大聖堂の中に、ご本尊様とお大師様を祀っています。「大聖堂だなんて、なんか新興宗教みたいだな。」と思いつつ大聖堂の中に入り参拝を済ませる。外に出ると一段と雨が強くなっていた。納経所の横でしばらく雨宿り。時間はまだ午後1時半。旅館の女将さんの言うとおり時間が余りそう。

小腹が空いた。香園寺を出て第62番札所宝寿寺(ほうじゅじ)近くのラーメン屋でラーメンを食べる。横峰寺でバナナとおにぎりを食べたが、さすがに一日はもたない。

宝寿寺境内 宝寿寺本堂 宝寿寺観音像

午後2時過ぎに宝寿寺へ到着。ここは小さなお寺で山門の横には微笑ましい顔の観音様の像が見られます。香園寺と違ってひと気がない。一組のカップル遍路を見かけただけでした。ここから旅館まで10分もない。このまま戻ると午後3時に本日終了となってしまう。次の第63番札所吉祥寺(きっしょうじ)まで打つ事にした。

吉祥寺石柱 吉祥寺山門吉祥寺本堂 吉祥寺山門の象

雨の中、歩いてすぐに吉祥寺に到着。四国唯一体毘沙聞天王鎮座との石柱が目に入ります。ここは四国で唯一、毘沙門天を本尊とするお寺です。山門にまわると2頭の象さんが迎えてくれました。高知では海亀が多かったが・・・象は初めて、ヒンドゥー教ポイですね。参拝をおえて旅館に戻る。午後4時半に本日終了。「ほら、時間余ったでしょ。」と女将さん。

ビジネス旅館小松

今日の夕食は、ほっかほっか亭のチキン南蛮弁当。ほとんど九州では、ほっともっとに変わっているので懐かしい感じがしました。明日は前神寺を納めます。



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32日目 第59番札所国分寺(こくぶんじ)、ビジネス旅館小松

32日目は仙遊寺の宿坊をスタート。第59番札所国分寺(こくぶんじ)を納めます。

朝6時より朝の勤行です。今までの宿坊は希望者のみでしたが仙遊寺の宿坊は強制参加。と言うより、そもそも宿坊は参拝者を泊める為のものであって、旅行者の宿泊施設ではない。ご住職曰く、「朝の勤行に出るのは当たり前の事。参加しない人は泊まる資格なし。」通夜堂を泊まっていた方は朝早く寺を出て行ってしまっていた。「そういう輩は、泊めなくていい。最近はお遍路さんのマナーも悪くなって・・・」と嘆いておられました。ここのご住職は御歳60歳。子供達に空手を教えててとても活動的な方です。話をするのもお好きみたいで・・・ 読経が済んでから30分以上しゃべってました。おかげで朝食は7時過ぎ。宿坊を出たのは7時40分と大幅にスタートが遅れてしまった。お遍路Dさんは少し先に出ておられました。

国分寺門前でのお接待タオル

今日の天気はどんより曇り空。いつ雨が降ってもおかしくありません。午前10時前、国分寺に到着。門前で「タオル、お接待させてください。」と若い男性に声を掛けられた。少し会話を交わしタオルのお接待を受け取る。今治はタオルと造船の街なんだって。


国分寺本堂 国分寺境内国分寺握手修行大師 国分寺握手修行大師2

先に宿坊を出ていたDさんとここで再会。「歩くの速いね。いつも追いついて来る。」Dさんは納経を終えるとすぐ次の札所へと向う。僕は納経した後にお寺の写真を撮る。Dさんが先に出て僕が追っかける形になっていた。「健脚だね!」とDさん。でも、あなたもほぼ同じペースで歩いてるんですけど・・・。ここ国分寺ではお大師さまと握手ができます。弘法大師の時代に握手する習慣はあったのでしょうか?

道の駅今治湯ノ浦温泉 道の駅今治湯ノ浦温泉2 道の駅今治湯ノ浦温泉昼食

午前11時、道の駅今治湯ノ浦温泉に到着。少し早いがここで昼食。ここを過ぎると食べる処がなくなる。Dさんもここで食事をされていました。考えている事は同じです。「お先に」とDさんが先に食事を済ませて出て行く。とんかつ定食をいただきながら横峰寺へのルートを考える。昨日、Dさんから教えてもらった国道11号を61~63番と打って、横峰寺を打戻るルートを取るべきか。妙雲寺の前を通る遍路道のルートにすべきか。悩んでいた。今日は時々小雨が降る程度。明日は雨の予報だ。雨だと車の遍路道が安全か・・・しかし、遠回り・・・よし!打戻りルートにしよう。ただし、61~63番は明日横峰寺を打ってからだ。ここまで順打ちで来てるのに、ここで崩しちゃ勿体無い。今日と明日は伊予小松駅前のビジネス旅館小松に連泊することにした。道の駅を出る。目的地が決まり歩くペースも速まる。

臼井御来迎 臼井の水日切大師入り口 日切大師

臼井御来迎(うすいごらいこう)の手前で前方にDさんの姿を見つけた。臼井御来迎本坊、道安寺へと入っていく。中を覗くとDさんが納経されていました。番外霊場にも寄ってたんだ!エライ!少し先の臼井の水に寄って日切大師へ。そこの入り口の自販機に声を掛けられた「冷たい飲み物、どうでっか?」なぜか大阪弁だ!ちょうど喉も渇いていたし、そう言われると買わざるをえない。ジュースを飲んで一服。まだまだ歩きます。コカコーラの看板が左手に見えてくると、もうすぐ国道11号線に出ます。国道を左に曲がりまっすぐ行くと伊予小松。

香園寺前 宝寿寺前

61番香園寺(こうおんじ)、62番宝寿寺(ほうじゅじ)の前を通る。目の前にあるのに打てないのは、もどかしい。今日の宿、ビジネス旅館小松へ。旅館に着き夕飯と朝のパンを買出しにでる。


ローソン弁当

今日はローソンの弁当だ。風呂に入ってくつろいでいると、旅館の女将さんが部屋にやってきた。「宿代をいただきに・・・」ここで連泊したいと告げる。「明日、横峰寺に登るの?近道を教えるので後で下におりて来て!」どうやら近道があるらしい。15分ぐらいして下の食堂へ行ってみる。

ビジネス旅館小松からもらった地図4 ビジネス旅館小松からもらった地図3 ビジネス旅館小松からもらった地図2ビジネス旅館小松からもらった地図

「横峰寺に登るには4つルートがあってね・・・。」と4枚の地図を見せてくれた。簡単に言えば、妙雲寺からのルート、61番から奥の院白滝を通るルート、62番から砕石所前を通るルートと車の遍路道。「同行二人の地図持ってる?最新版だよね。砕石所前を通る道は第6判までは載ってたんだけど・・・。」62番から砕石所前を通るルートが一番の近道。「道も整備されてて歩きやすいよ」との事。「若い方なら2時間半でらいで着くよ。往復で5時間。だぶん時間が余るので連泊するかは戻って決めたら・・・」と、お遍路の話をしている女将さんはとても楽しそう。4枚の地図をいただき部屋に戻る。明日は車の遍路道を行く予定だったが、砕石所前を通るルートはかなりの近道。一気に63番吉祥寺(きっしょうじ)まで打つか!峠道を通るので、雨が降らなければいいが・・・。

明日は63番吉祥寺まで打つ予定。本当に5時間で戻って来れるのか?少し不安です。



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31日目 第54番札所延命寺(えんめいじ)~第58番札所仙遊寺(せんゆうじ)宿坊

31日目はコスタブランカをスタート。第54番札所延命寺(えんめいじ)から第58番札所仙遊寺(せんゆうじ)までを納めます。納める札所は五つとキツキツのスケジュールです。

昨日泊まったコスタブランカは、建設関連の会社の寮として使われていた。朝7時、社員の方は、すでにご出勤のようで誰もいない。宿の女将さんから僕におにぎりを持たせてくれた。今日はとにかく打つ札所が多いので急がないといけない。


遍照院山門 遍照院境内jpg

午前8時、厄除け大師遍照院前を通過。


星の浦海浜公園 今治市マンホール

午前9時40分、星の浦海浜公園で休憩。とても順調です。遠くに見えるは造船所か?

延命寺山門 延命寺本堂 延命寺大師堂 コスタブランカのおにぎり

午前11時、延命寺に到着。ここから約1時間間隔で札所が続きます。参拝を終わるとちょうど昼時。延命寺内の休憩所でコスタブランカの女将さんからいただいたおにぎりをいただく。休憩所の前は売店兼納経所。数名のお遍路さんがご朱印をいただき去っていきます。あまりゆっくりもしていられない。食事を済ませ次の札所、第55番札所南光坊(なんこうぼう)へ。


延命寺真念法師の道標2 延命寺真念法師の道標

延命寺は山門からではなく、四国で2番目に古いとされる真念法師の道標の横から寺を出ます。途中、大谷霊園の中を通る。ここはメチャクチャ広い霊園です。お墓の数がとにかくすごい。・・・ 南無大師遍照金剛。

高井城 高井城3 高井城2

南光坊は今治市の市街地に有ります。市街地に入ったところで城らしき建物が見える。高井城城山ハイツだって。どうやらアパートみたいだ。高台に建っていて遠くから見ると城にしか見えない。

南光坊山門 南光坊本堂 南光坊筆塚 南光坊修復工事中の大師堂

午後1時、南光坊に到着。ここは残念なことに大師堂は修復工事中で参拝できませんでした。工事は10月末までとの事。ここで一人の歩きのお遍路さんに出会う。歳は60代の男性のお遍路Dさん。「大師堂は工事中みたいです。残念ですね。」と少し話をして分かれた。どうも前の札所延命寺でも会ってたらしく、休憩所で食事中の僕の前を通ったそうだ。南光坊を納めて、今治駅前を通って第56番札所泰山寺(たいざんじ)へ。

泰山寺山門? 泰山寺本堂 泰山寺大師堂泰山寺鐘楼

市街地を抜けるとそこには田んぼが広がっている。危うく通り過ぎそうになった!泰山寺の入り口が分かりづらい。道を挟んで駐車場。そこに小さな山門なのか?門が建っている。その門の向かいが入り口です。南光坊で出会ったDさんが先に参拝せれていました。泰山寺を納めて道に出ると、奥の院龍泉寺への道しるべを見つける。

龍泉寺道しるべ 龍泉寺

近くなので寄って行く事にした。納経所を兼ねた小さな喫茶店で近所の方が世間話をしていた。となりに大師堂らしきお堂が建っている。ここをお参りして先に急ぐ。

栄福寺入り口 栄福寺境内 栄福寺奉納された箱車 栄福寺修行大師像

田んぼのあぜ道を抜けて40分ほどで第57番札所栄福寺(えいふくじ)に到着。本堂には足の不自由な少年が歩けるようになって奉納した箱車が置かれている。ここでもDさんと一緒になった。時間はすでに午後3時30分。仙遊寺の納経時間に間に合うか!?仙遊寺は山寺で山道を登らなければならない。急いで出発。

仙遊寺山門 仙遊寺本堂 仙遊寺大師堂 仙遊寺大師像

山道を登り午後4時30分に仙遊寺の山門に到着。ここから本堂までがまた長い。長い階段を歩き、ようやく本堂に登頂。一足早くDさんが参拝されていた。参拝を終えると4時55分に。ヤバイ! 急いで納経所へと向う。今日はここの宿坊にお世話になります。精進料理と天然温泉のある宿坊でかなりお勧めです。ここの納経所は本堂の中にあります。「宿坊を予約してたんですけど・・・」ここの住職の奥さま(?だぶん)が対応してくれた。とても感じのいい方です。「お部屋にご案内いたします。」と僕とDさんを案内してくれた。Dさんもここの宿坊に泊まるらしい。ここには洋室と和室がある。僕は洋室、Dさんは和室を選択した。部屋に荷物を置いてとりあえず温泉に浸かる。Dさんが先に入っていた。「ここのシャワー、お湯が出ないよ。」とDさんから声を掛けられる。そんな事はナイだろう。お湯が出るまで少し時間がかかった。

「どちらから?学生さん?」とDさん。何故か遍路中は若くみられた。
「いえ、もう37になるんですよ。佐賀県から来ました。」
「通しで打ってるの?それにしては日焼けしてないね。」
「ちょっと肌が弱いもんで日焼け止め塗ってるんです。日に焼けると真っ赤になるもんで・・・。」
お遍路には日焼け止めは必需品。晴れの日は常に菅笠を深くかぶって歩きます。体質なのかきれいに日焼けしたことがありません。少し会話して風呂を出る。

今日の宿泊はDさんと二人だけ。午後6時30分、Dさんと夕食をいただきます。
「明日はどこに泊まるの?僕は62番の宝寿寺(ほうじゅじ)近くの宿に連泊する予定なんだけど・・・。」
第60番の横峰寺(よこみねじ)は山寺で離れた所にポッツンと建っている。先に61,62番と打って伊予小松駅前で一泊し、次の日に横峰寺に登って打戻りでもう一泊。この方が荷物も宿に置いて横峰寺に登れるし効率もよさそうだ。いい話が聞けた。後で部屋に帰って検討しよう。


仙遊寺宿坊夕食

ここの料理は評判どおりのおいしい精進料理でした。四国遍路中には、何件か宿坊に泊まったけど、精進料理を食べられたのはここだけです。話も盛り上がりDさんからビールのお接待をいただきました。ひさしぶりのビールは格別です。食事を終える。洗濯をしたかったので洗濯機の場所を聞いた。すると「コインランドリーの前の通夜堂に一人お遍路さんが泊まってるので、お風呂どうぞと伝えてもらえますか?」と奥さま。「分かりました。」とコインランドリーへ。が・・・ 通夜堂を覗くが誰もいなかった。どこに行ったのだろう?「いませんでしたよ。」と奥さんに伝え部屋にもどる。ここの宿坊には今治の街を展望できる広間がある。その広間でご住職が空手を教えていた。ここのご住職は子供に空手を教えている。とても活動的な方で「遍路道を世界遺産へ」との運動の発案者でもある。

部屋に戻り食堂でCさんに教えてもらった横峰寺へのコースを検討。同行二人の地図を広げる。そこにも同じ様に「雨天の際は危険大。国道11号を61~63と打って、横峰寺打戻り」と書いてあった。妙雲寺(みょううんじ)の前を通る遍路道は相当険しいようだ。しかし、車の遍路道を通ると、かなりの遠回りとなりそう。明日の天候を見て決める事にした。そしてもう一度温泉に。そこにはDさんが先に入っていた。「部屋にはトイレが付いてなかったよね。」「いえ、洋室にはユニットバスが付いていましたよ。」どうやら和室にはトイレが付いていないようだ。廊下を出てすぐ横にトイレはあるのだが・・・。Dさんにトイレの場所を教える。

仙遊寺宿坊からの夜景

そして、広間へ。そこからは今治の夜景が見えました。就寝。



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